法人について
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社会福祉法人「足柄緑の会」の生い立ち
当法人の設立母体は、障害児・者を持つ親の会である「南足柄市手をつなぐ育成会」です。
育成会では、法人を設立する10年以上前から、この地に障害者を支援する施設を作ろうという構想があり、毎年のように、バザー、チャリティイベント、会員有志による資金作りアルバイト等で設立資金をこつこつと蓄えてきました。
こうして蓄えた資金をもとに、当時の南足柄市手をつなぐ育成会会長 故)井上繁雄氏(初代理事長)が中心となって、平成9年1月に当法人は設立されました。
設立当時の手をつなぐ育成会会員(親たち)の願いは、次の3つでした。
- 希望する人は、重度の人でも誰でも受け入れてほしい
- 能力を最大限生かして、人の役に立つ仕事をし、自立を目指してほしい
- 親亡き後も、障害をもった子供たちが安心して暮らせる施設がほしい
設立当初は、日中支援サービスのみでスタートしましたが、現在では、これらの3つの願いは職員の努力により実現しつつあります。
すなわち、重度の方々(医療対応が必要な方を含む)の受け入れや本格的なプラスチック成形事業・組立/組付作業・施設外就労など、多彩な仕事の提供、平成24年の重度棟を含むコスモスホーム(定員30名)の開所等です。これらにより、利用者は当初の40名弱から、現在は170名あまりに増え、南足柄市以外の近隣市町村からの利用者の方が多くなってきています。
これからも、設立当初の想いを大切にして、利用者本位のサービスを続けてまいります。
社会福祉法人「足柄緑の会」の基本理念
基本理念 |
私たちは一人ひとりの利用者が、一人の人として究極の幸せを得られるよう支援します |
基本方針1 |
私たちは常に一人ひとりの「安心して過ごしたい、人の役に立ちたい」という人間としての 基本的欲求を満足できるよう、質の高いサービスを提供します |
この基本理念は「障害を持っていても、一人の人間として、生涯幸せに暮らせるよう支援することが、当法人の目的である」ことを明確に掲げています。
また、基本方針1は、この基本理念をより噛み砕いて「利用者に一人の人として、究極の幸せをもたらすための基本方針」を、マズローの欲求の五段階説に従い、簡潔に表現しています。
マズロー「欲求の五段階説」
第5段階(自己実現の欲求)
自分の能力開発、可能性追及(人に必要とされたい、人と違うスキルを身につけたい
第4段階(承認の欲求)
集団で価値ありと認められる(ほめられたい、人の役に立ちたい)
第3段階(所属と愛の欲求)
集団への所属(愛されたい、人と交わりたい)
第2段階(安全の欲求)
衣、住等(安心・安定)
第1段階(生理的欲求)
食、排泄、睡眠等(本能的欲求)
すなわち、基本方針1.の「安心して過ごしたい」という表現は、マズローの幸せの第1- 第3段階を、「人の役に立ちたい」(仕事をして自立・社会参加したい)という表現はマズローのさらに高い幸せの、第4- 第5段階を目指すことを意味しています。